大庭保育園の第三者評価の結果
評価実施年月 | 平成21年1月 |
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公表年月 | 平成21年3月 |
対象サービス | 保育所 |
法人名 | 社会福祉法人めぐみ福祉会 |
対象事業所 | 大庭保育園 |
住所 | 〒252-0816神奈川県藤沢市遠藤732番地―9 |
TEL・FAX | TEL:0466-87-1795 FAX:0466-88-9208 |
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総合評価
優れている点・独自に工夫している点
- 職員が手厚く配置され、特に配慮の必要な子どもに対する専任保育士の配置や、乳児クラスの担当制など、一人ひとりの発達状況に応じたきめの細かい保育が行われている。
- 運動保育研究所による「運動遊びカリキュラム」を、毎月、年齢に応じて指導計画に取り入れ、実施している。子どもたちの発達状況や季節に合った運動を行っている。また、園の開設時より、健康増進のために、幼児の乾布まさつを取り入れている。
- 園の開設時より、4、5歳児用の園専用の畑と、3歳児用の園庭のプランターを利用して、栽培・食育年間計画表に沿って、じゃが芋やトウモロコシ、大根等を栽培している。生長の様子を観察したり、水やりや草取り、お泊り会のカレー作り等のクッキングを通じて、食育に取り組んでいる。
- 避難訓練を毎月、行っている。各クラスには、非常時の避難地区割り表と担当保育士名が掲示されている。非常時の避難地区は3ケ所あり、それぞれ、黄・紫・緑で色分けされている。子どもたちの防災頭巾にも地区別のカラーが縫い付けられており、意識付けが行われている。9月には、地域別に保護者への引渡し訓練を実施している。昨年、避難用の滑り台が設置された。
- 職員間の情報共有や、保護者への情報提供を目的に、入口や玄関、各保育室の前に、お知らせボードを設置している。乳児の連絡帳や、年2回開催される個人面談、保育参観、クラス懇談会、保護者アンケートを通じて、苦情や要望の早期把握に努め、保護者との連絡、連携やサービスの向上に努めている。
- セキュリティー対策として、門は3ケ所、施錠し、玄関には防犯カメラを設置し、警備会社との契約も行い、安全面に配慮している。0歳児クラスには、オゾン除菌・脱臭器を設置して、流行性疾患の蔓延を予防する取り組みが行われている。事務所に静養室を整備して、AED(自動体外式除細動器)を設置し、非常時に備えている。
- 保育室や廊下はゆったりとしており、0〜2歳児の保育室には畳のスペースがある。2〜3歳児のトイレは床暖房の設備がある。
- それぞれの発達の段階に応じたカリキュラムで、保育を行っている。5歳児は、就学をひかえて、ピアニカの演奏や書道を、保育の場に取り入れている。
- 年度末に、一年間の自己評価を行い、問題点、改善点を出し合っている。保育内容については、毎月、カリキュラムの内容を振り返り、保育日誌に日々の反省点を記入している。
評価領域ごとの特記事項
人権への配慮
- 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「大庭保育園運営規則」や「保育マニュアル『担当者の心構えと接し方』」に定め、年度初めの辞令交付の際や職員会議等で周知し、共通認識を持って、保育に取り組んでいる。
- 「情報管理規定」で個人情報保護の規定を設置し、全体職員会議等で周知している。個人情報の記載のあるものは、事務所等にて、外部の人の目に触れないように保管している。職員間での園児等に関わる連絡は、職員会議あるいは回覧板で部外者の目に触れないようにしている。事例会議でも園児の個人名は出さず匿名とし、配布資料は終了後にシュレッダーにかけ廃棄している。
意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供
- 家庭との連絡・情報交換は、保育マニュアルで、手段、方法等を定め、連絡帳や園だより、クラスだよりのほか、その日の様子や連絡事項を、玄関等の掲示板に掲載し、一日の保育状況を知らせるなど、連絡を密にしている。
- 子ども達のより良い成長を目指し、家庭と園とが共通理解し、協力体制を作るために、懇談会、個人面談を年2回、開催している。懇談会ではアンケートをとり、結果をまとめプリント配布している。また、個人面談等とあわせ、アンケートや口頭で意見・要望を聞き、反映できるようにしている。経緯については、保護者の意見・要望台帳にまとめている。
サービスマネジメントシステムの確立
- 子どもが触れるおもちゃ、タオル、布団、砂場等の物品の除菌・消毒、遊具の安全保持の管理については、「保育マニュアル『保育における清潔、清掃、安全』」に管理方法等を定め、点検実行記録をつけて、衛生面、安全面の管理に努めている。
- 防犯・防災対策については、防犯訓練、防災訓練を実施し、全体職員会議で反省と見直しを行っている。また、年度末の職員会議にて、それぞれの職員が役割を分担し、細部を検討し周知を図っている。「大庭保育園緊急時対応マニュアル」にて、災害時に保育園の社会的資源を活用して、地域の要請に対応できるように努めている。
地域との交流・連携
- 地域の子育て家庭向けに、「大庭保育園子育て広場年間計画」を作成し、地域の家庭に配布したり、園外掲示板や園内に掲示している。毎月、子育てアドバイザー2名が参加して、母親同士の情報交換や育児相談を行っている。また、園の見学者や電話での相談を受けて、内容によっては、専門機関を紹介したり、交流保育へと繋げている。大庭親子広場では、医師と園長が育児相談を行っている。
- 職員が地区小学校区の地区学童保育運営委員をし、学校と情報を交換し合っている。特別支援保育に関しては、県総合療育相談センターや市保健センターと情報交換を行っている。
運営上の透明性の確保と継続性
- 保護者から、年2回、アンケートを実施している。また日頃から、書面、口頭で、意見・要望を聞き、反映できるようにしている。年度末には、文書で一年の自己評価を行い、問題点・改善点を出し合っている。保育内容の自己評価は、毎月のカリキュラム反省や、保育日誌で日々の反省の記入をしている。日本保育協会の「保育内容等の自己評価」のためのチェックリストを参考にしている。
- 保育園の運営や事業内容について、地域から理解が得られるよう、地域の方に向けて、園のしおり等を用意しているほか、ホームページに園の概況を掲載している。また、保護者に保育園での子どもの様子をみてもらう機会として、保育参観があることを、「大庭保育園行事予定表」などで情報提供している。
職員の資質向上の促進
- 保育理念や方針については、園のしおり、職員心得、大庭保育園保育目標で示しているほか、保育目標を玄関、職員室等の園内に掲示し、職員会議等で周知して、基本姿勢の共有化を図っている。
- 外部研修については、「外部研修計画表」により、職員がなるべく平等に受けられるようにしている。内部研修は、前年度末に、職員から内容の希望を募り、園長と主任が協議して、「職員研修計画」を作成している。「職員研修計画」により、原則毎月、夜間研修を行っている。外部研修は、レポートを提出し、全員が閲覧できるようにしている。レポート貸し出しノートにより、いつでも閲覧できるようにして、研修内容を保育に反映できるようにしている。
評価結果詳細
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