神奈川県社会福祉士について

相模原市立田名保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成20年12月
公表年月 平成21年3月
対象サービス 保育所
法人名
対象事業所 相模原市立田名保育園
住所 〒229-1124 相模原市田名6229-2
TEL・FAX TEL:042-761-0905 FAX:042-761-1179
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総合評価

優れている点・独自に工夫している点

  • 乳児・幼児の話し合い、職員会議を通して、保育士全員が、一人ひとりの子どもに対する配慮事項について共通意識をもつよう留意している。乳幼児クラスとも、スキンシップを大切にして、新たに出てきた問題や疑問は、その日のうちに必ず取り組むようにしている。
  • 幼児クラスは、園内及び園庭で、自由に交流している。保育室はオープンスペースとなっており、異年齢での交流を通して、子どもが主体的、自主的に遊びを選択できるよう、おままごと、ブロック、製作、絵本等のコーナーを設置している。コーナーは子どもたちの興味に合わせて、内容を変更している。乳児クラスにもコーナーを設け、土曜日などに異年齢保育を行っている。
  • 天気の良い日は、できるだけ外に出るようにしている。園外保育に行くときの留意事項を定め、防犯ブザーを携帯し安全に配慮している。また、公園別ヒヤリハットマップを写真入りで作成し、片道の所要時間や水道・トイレの有無、出入り口の数、遊具の特徴(危険箇所)を記入し、事故の防止に努めている。
  • 園庭には鉄棒や跳び箱、2階のテラスには、すべり台やプレイジム、三輪車等の運動遊具、また乳児クラスには巧技台を揃え、身体を動かす楽しさを味わえるようにしている。
  • うさぎやかめなどの小動物を飼育したり、花や野菜を栽培することで、自然を身近に感じたり、生き物を大切にする心を育んでいる。
  • ランチルームでの当番の他、花の水やり、カメの家そうじ、ゴミ出し、洗濯物集め、ゲタ箱掃除などのお手伝いを通して、感謝されたり、認められたりすることで、人の役に立つことに喜びを感じられるように保育している。
  • 地域の子育て支援として、年間を通して園庭や「子育て支援室」を地域に開放している。地域担当職員を中心に、多くの交流事業を開催し、絵本や紙芝居、育児図書、遊具等の貸し出しも行っている。近隣の保育園と合同で、育児講座を行っている。
  • 食に関しての取組みとして、乳児クラスではピーマンやオクラのスタンプを使って、食材に興味が持てるようにしている。幼児クラスでは、当番の子どものランチオープンしましたの掛け声のもと、遊びにきりのついた子どもから順に、ランチルームを利用している。月に1回、保育士と給食室で献立についての話し合いを行い、保護者へは食育ボードとサンプルケースで情報提供をしている。保護者への試食会も催している。

評価領域ごとの特記事項

人権への配慮

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「田名保育園保育マニュアル」に定め、職員会議等により、共通認識をもち、保育に取り組んでいる。外国籍の保護者には、配布物にルビをふったり、行事の前には個別に説明したりして、個別の対応を日頃から心がけている。
  • 相模原市個人情報保護条例が制定されており、職員会議等での周知や園内に個人情報保護に関するパンフレットを掲示し、職員の意識の徹底をはかっている。また、実習生やボランティア、見学者の受け入れにあたっては、受け入れマニュアルを整備し、プライバシーの保護について説明をするなどして、徹底をはかっている。

意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

  • 家庭との連絡・情報交換は、マニュアルで、手段、方法等を定め、連絡帳や「すくすくカード」、園だより、クラスだよりのほか、その日の様子や連絡事項をホワイトボードに掲載し、一日の保育状況を知らせるなど、連絡を密にしている。
  • クラス懇談会を年2回実施し、保護者の意見・意向を把握している。個人面談は全園児に年1回実施しているが、必要に応じてその都度行っている。保育ウィーク・公開保育は保護者に保育園での日常の様子を見てもらう機会とし、保護者参加の行事の後には、アンケートを実施している。また、保護者が意見や要望等を出しやすいように「ご意見箱」を設置し、日頃から保護者の希望や意向の把握に努めている。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 子どもが触れるおもちゃ、タオル、布団、砂場等の物品の除菌・消毒、遊具の安全保持の管理については、「園児健康管理マニュアル」「安全チェックリスト」に管理方法等を定め、点検実行記録をつけて、衛生面、安全面の管理に努めている。
  • 防犯・防災対策については、防犯訓練、避難訓練を実施し、職員会議で反省と見直しを行っている。避難訓練、危機管理の係を決め、係が中心になって訓練の様子や反省を職員会議で周知し、防犯体制作りに努めている。また、災害等の発生時に備え、関係機関との情報交換のほか、市内の「公私立保育園緊急連絡網」により情報伝達訓練を実施している。

地域との交流・連携

  • 地域の子育て家庭向けに、地域活動計画予定表「いっしょにあそぼ!」を作成し、「ハローキッズ」「ハローベビー」等の交流事業や保育園行事への参加を呼びかけている。園庭と子育て支援室は、年間を通じて地域に開放している。また、近隣保育園と合同で、「みんなのひろば」等の育児講座を開催している。
  • 地域の様々な人々とのふれあいや世代間交流の機会として、地域の高齢者施設や老人会との交流、中・高校生の体験学習の受け入れを行っている。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 大きな行事については、保護者アンケートを実施している。各行事の終了後は、その都度、反省会を開いて見直しをしている。また、年度末には年間行事や保育内容について検討を行い、次年度につなげている。自己評価の結果から、運動会の場所の決定や、発表会の時期の変更、送迎用駐車場の使用方法の変更、懇談会のお知らせを前年度に掲示する等の改善に取り組んだ。
  • 保育園の運営や事業内容について、地域からの理解が得られるよう、地域の方に向けて、園パンフレット等を用意している。また、保護者に保育園での子どもの様子をみてもらう機会として、保育ウィーク、公開保育(年2回)を年間行事予定表などで情報提供している。

職員の資質向上の促進

  • 保育理念や方針については、入園のしおり、「田名保育園保育マニュアルに掲載するほか、保育目標を園内に掲示し、職員会議で周知して基本姿勢の共有化をはかっている。
  • 市保育課による保育所職員研修計画に基づき、内外研修を実施・受講している。園内研修は、園の自主研修係が中心となり自主研修年間計画を作成し、保育指針改訂、心肺蘇生法、不審者訓練、第三者評価等について研修を実施している。研修成果の共有のため、受講後には研修報告会を開催するとともに、復命書を作成して職員がいつでも閲覧することができるようにしている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ(683K)


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