神奈川県社会福祉士について

相模原市立谷口保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成20年12月
公表年月 平成21年3月
対象サービス 保育所
法人名
対象事業所 相模原市立谷口保育園
住所 〒228-0818 相模原市上鶴間本町4-47-10
TEL・FAX TEL:042-742-6915 FAX:042-745-3951
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総合評価

優れている点・独自に工夫している点

  • 一人ひとりに合わせた個別保育を実施し、発達に応じた環境を作り、子どもが自分のペースに合わせて活動できるようにしている。不安定な時などは、1対1の時間を設け、スキンシップをとったり、気持ちをくみとり、安心して過ごせるようにしている。
  • オープンスペース、異年齢交流では、保育士が子ども同士のやりとりや衝突を見守りながら、お互いの話を聞き、自分と相手の思いや考え方の違いに気付くことができるようにして、思いやりや感性が育つようにしている。
  • 家庭との連絡を密にするため、連絡帳や各クラスのホワイトボードで保育園での様子を細かく報告している。ホワイトボードでは、1週間分の情報をクリップでとめ、何日分かをまとめて確認できるよう配慮している。また、懇談会では、事前に保護者から意見・要望を聞き反映させている。個人面談も、年複数回行われており、希望すれば随時、個別に実施している。
  • 谷口保育園の保育方針のひとつである、ふれあいの場を大切にし、地域の子どもたちとの交流を活発に行っている。年間を通して園庭を地域に開放し、地域交流事業や誕生会等への参加を積極的に呼びかけている。
  • 年齢に応じた当番活動、お手伝いを体験し、感謝されたり、認められたりすることで、人の役に立つことに喜びを感じられるようにしている。
  • 近隣の公園など、散歩の外出先のリストを作成している。リストには、各公園などのトイレや、遊具設備、緊急時の対応などが記載されており、最新の情報が見取り図や写真で具体的に分かりやすく載っている。実習生が同行する際の、オリエンテーションの資料としても活用している。
  • 地域の子育て支援として、近隣の保育園との合同で、「えくぼ」や「ハッピーらんど」等の育児講座を開催している。社会福祉協議会や母親クラブ等とも交流を持ち、情報交換を行っている。
  • 食に関する取組みとして、「食育だより」で各クラスの取り組みの様子を保護者に伝え、事務所前に、給食のサンプルを提示したり、献立の中からおすすめのレシピを紹介している。ランチルームでは、子どもたちが、毎日のメニューの食品を食育ボードに貼り、食物の身体への働きを知ることができるようにしている。

評価領域ごとの特記事項

人権への配慮

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「谷口保育園保育マニュアル」に定め、職員会議等により、共通認識をもち、保育に取り組んでいる。外国籍の保護者には、配布物にルビをふったり、行事の前などには個別に説明したりして、個別の対応を日頃から心がけている。
  • 相模原市個人情報保護条例が制定されており、職員会議等での周知や園内に個人情報保護に関するパンフレットを掲示し、職員の意識の徹底をはかっている。また、実習生やボランティア、見学者の受け入れにあたっては、受け入れマニュアルを整備し、プライバシーの保護について説明をするなどして、徹底をはかっている。

意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

  • 家庭との連絡・情報交換は、マニュアルで手段、方法等を定め、連絡帳や連絡ノート、園だより、クラスだよりのほか、送迎時に保護者が確認できるように、その日の様子をホワイトボードに書き込み、連絡を密にしている。ホワイトボードの内容を紙に書き込む形にし、1週間分をクリップでとめて見られるようにしている。
  • 懇談会は年2回実施している。開催前の出欠確認の際に、保護者に意見・希望を記入してもらい、内容を反映している。個別面談は期間を決めて実施し、必要に応じて随時、行っている。保育ウィーク、公開保育は保護者に保育園での様子を見てもらう機会とし、保護者参加の行事の後には、アンケートを実施している。また、保護者が意見や要望等を出しやすいように「声の広場」を設置し、日頃から保護者の希望や意向の把握に努めている。「声の広場」の用紙は、各クラスに置いてある。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 子どもが触れるおもちゃ、タオル、布団、砂場等の物品の除菌・消毒、遊具の安全保持の管理については、「園児健康管理マニュアル」、「安全チェックリスト」に管理方法等を定め、点検実行記録をつけて、衛生面、安全面の管理に努めている。
  • 防犯・防災対策については、防犯訓練、避難訓練を実施し、職員会議で反省と見直しを行っている。不審者情報については、警察署に対応を相談し、行動している。また、災害等の発生時に備え、関係機関との情報交換のほか、市内の「公私立保育園緊急連絡網」により情報伝達訓練を実施している。

地域との交流・連携

  • 地域の子育て家庭向けに、地域活動計画予定表「いっしょにあそぼ」を作成し、地域交流事業や保育園行事への参加を呼びかけている。事業の実施に当たっては、地域担当が不在のときでも園全体で協力体制がとれるようにしている。また近隣保育園との合同で、「えくぼ」や「ハッピーらんど」等の育児講座を開催している。地域の家庭相談を、継続的に行っている。
  • 地域の様々な人々とのふれあいや世代間交流の機会として、地域の親子との交流事業や体験学習の受け入れなどを行っている。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 各行事の反省をして、次年度につなげている。保護者参加の大きな行事はアンケートを実施し、保護者の意見・感想なども参考にしている。年度末に1年間のそれぞれの業務を確認、検討し、保育の見直し点検を行っている。今回の第三者評価の受審に向けての準備作業でも、項目毎の点検に全職員で取り組んだ。自己評価の結果として、園庭にも掲示板を設置したり、ホワイトボードの内容を1週間分クリップにとめて見られるようにしたりする等の改善につなげた。
  • 保育園の運営や事業内容について、地域からの理解が得られるよう、地域の方に向けて、園パンフレット等を用意している。また、保護者に保育園での子どもの様子をみてもらう機会として、保育ウィーク、公開保育を年間行事予定表などで情報提供している。

職員の資質向上の促進

  • 保育理念や方針については、入園のしおり、「谷口保育園保育マニュアル」に掲載するほか、保育目標を園内に掲示し、職員会議で周知して基本姿勢の共有化をはかっている。
  • 市保育課による保育所職員研修計画に基づき、内外研修を実施・受講している。園内研修は、係が主になり年間計画を作成している。研修成果の共有のため、受講後は、職員会議にて研修報告を行うとともに、復命書を作成して職員がいつでも閲覧することができるようにしている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ(667K)


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