神奈川県社会福祉士について

相武台新日本保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成21年7月
公表年月 平成21年9月
対象サービス 保育所
法人名 社会福祉法人新日本学園
対象事業所 相武台新日本保育園
住所 〒228-0823 相模原市相武台団地1丁目4番3号
TEL・FAX TEL:046-251-3215 FAX:046-252-1818
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総合評価

優れている点・独自に工夫している点

  • 幼児クラスでは保育士の配置数を多くし、各クラスとも複数担任制としている。複数担任制をとることで、子どもたちの個別のニーズを把握し、散歩や園外活動、園バスを利用した外出の機会を多く設けている。
  • 高尾登山や野外炊飯、また園庭や畑を借りての野菜やお米作りなど、自然と触れ合う機会を多く持ち、はだし保育を行い、子どもたちの豊かな心と健康な身体作りをしている。
  • 身体を動かす取組みを多く取り入れている。サッカー指導では、近隣3園で交流試合を行い、他園児と交流している。
  • 外部講師を定期的に招き、絵画指導や煎茶指導を行っている。月1回の絵画指導では、アートクラブ保育カリキュラムに基づき、立体作品や絵の具やクレヨン画、干支の墨絵や絵本作りなど多彩なカリキュラムにより、子どもたちが楽しみながら制作に取組めるように支援している。煎茶指導を月2回受け、行儀作法や挨拶の仕方を養っている。
  • 栄養士を3名配置し、食育年間計画を作成し、食への関わりを大切にしている。調理室はガラス張りで、食堂から調理の様子が見えるようになっており、食に対する関心を高めるよう工夫されている。
  • 和食中心の1汁4菜の給食を提供し、離乳食やアレルギーに対応した献立を作成している。また、延長保育においては、延長保育軽食献立表を作成して、保護者に配布している。延長保育軽食献立は、オニギリなどと一緒に、栄養のバランスを考えた野菜などを多く使った実だくさんスープ類を提供している。
  • 4、5歳児は毎月、近隣のケアセンターを訪問したり、園で行う敬老の集いに招待したりして、高齢者との交流を定期的に行っている。交流を深めることで、不自由な部分に気付いたり、年長者を敬う気持ちを培うことができるよう取組んでいる。
  • 小学校入学前に、小学校と情報交換をしたり、小学校の授業参観に参加したりして、子どもたち一人ひとりの小学校生活がスムーズに行えるよう支援している。
  • 子どもたちの個人情報に関する記録や日誌類はパソコンに入力し、個人情報の保護に留意している。入力したデータは毎朝、職員が内容を確認することで情報を共有している。データの外部流出を防止するため、講師を招き、研修を実施している。
  • 年度末に職員アンケートを行い、職員全員が1年間の行事の内容や保育内容を見直している。自己評価の結果を基にして、次年度の保育内容の向上への取組みを行っている。

今後の取組みに期待する点

  • 災害発生予測時の施設機能に応じた地域支援体制については、未整備である。地域との連携について、早急に対策をとることを期待する。

評価領域ごとの特記事項

人権への配慮

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「職員教育マニュアル」に定め、職員会議等により共通認識をもち、保育に取組んでいる。保護者の置かれている社会的な状況や家庭状況を理解して接するよう、会議等で伝えている。
  • 子どもの虐待予防や早期発見については、児童相談所、子供支援センター等と連携をとりながら、情報交換を行っている。
  • 「個人情報保護に対する基本方針」が制定されており、職員会議等で周知し、職員の意識の徹底を図っている。園児の個人情報に関する記録や日誌類は、パソコンに入力し、毎朝、職員が内容を確認することで情報を共有している。データの外部流出を防ぐため、講師を招き、研修を実施している。
  • 実習生や見学者の受け入れに当たっても、要綱を整備し、プライバシーの保護について説明している。

利用者の意思・可能性を尊重した自立生活支援

  • 家庭との連絡・情報交換は、入園時の「ご利用にあたって」にて、情報交換の手段、方法を説明している。園だより、クラスだよりを毎月発行する他に、全園児に対して連絡ノートを用意し、保護者と情報を伝え合っている。
  • クラス懇談会を年3回実施し、保護者の意見・意向を把握している。個人面談は、必要に応じ随時、行っている。懇談会や保育参観、保育参加及び日々の連絡ノートにて、保護者の希望や意向を把握している。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 子どもが触れるおもちゃ、タオル、布団、砂場等の物品の除菌・消毒、遊具の安全保持の管理については、「園児健康管理マニュアル」に管理方法等を定め、点検実行記録をつけて、衛生面、安全面の管理を行っている。
  • 消毒薬や洗剤等の危険物の取り扱いは、保管倉庫を施錠し、「在庫確認表」に記録することで、安全管理を行っている。
  • 防犯、防災対策については、防犯訓練、避難訓練を実施し、職員会議で話し合いと見直しを行っている。園の出入りは、カードキーを使用し、不審者の侵入の防止に努めている。また、災害等の発生に備え、消防署や関係機関と情報交換を行っている。

地域との交流・連携

  • 地域の子育て支援については、「育児センター年間計画表」を作成し、月に2回、保育体験や「あそぼうデー」の日を設けている。保育ウィークの「ふれあい動物園」は特に好評で、70〜80名の親子の参加がある。また、3園合同の「のんびり広場」を開催し、交流事業を行っている。案内は園の玄関や近隣のケアセンターに掲示する他、機会を作って近くの公園でチラシを配布している。
  • 育児相談や園庭開放は、随時、行っている。
  • 月に1回、近隣のケアセンターを4、5歳児が訪問し、高齢者と定期的に交流している。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 日々の記録類に、反省・効果欄を設け、職員の自己評価につなげている。また、「年度末職員アンケート」を実施し、年間行事や保育内容について検討を行い、次年度につなげている。マニュアル類を見直し、「健康管理マニュアル」としてまとめたり、保育指針の見直しに対し、指導計画を見やすく整理した。
  • 保育園の運営や事業内容について、地域からの理解が得られるよう、地域の方に向けて、園パンフレット等を用意している。また、保護者に保育園での子どもの様子をみてもらう機会として、保育参観や保育参加等を実施していることを、「年間行事予定表」等で情報提供している。

職員の資質向上の促進

  • 保育理念や方針については、「職員教育マニュアル」に掲載し、職員会議で周知して基本姿勢の共有化を行っている。「職員教育マニュアル」は、職員一人ひとりが携帯している。
  • 年間研修計画に基づき、内外研修を実施、受講している。外部研修は受講後に、職員会議で内容を報告し、職員全体のレベルアップの機会としている。研修報告書は事務所に置き、いつでも閲覧できるようにしている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ(2.2M)


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