神奈川県社会福祉士について

相模原市立相原保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成21年12月
公表年月 平成22年3月
対象サービス 保育所
法人名
対象事業所 相模原市立相原保育園
住所 〒229−1101相模原市相原4−21−6
TEL・FAX TEL:042−773−2341 FAX:042−770−0454
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総合評価

優れている点・独自に工夫している点

  • 子どもの成長発達について職員間で共通理解をし、個々に合った支援ができるようにしている。保育日誌に子どもの様子を具体的に記載し、当番ノートで子ども一人ひとりの伝達事項が確認できるようにしている。整った生活リズムの中で、子どもの欲求を満たし、情緒の安定を図っている。
  • 幼児クラスのオープン保育では、園庭遊びや室内遊びで自由に交流している。縦割り保育では、4つの異年齢のグループがあり、年下の子どもに対して思いやりの気持ちを育てるようにしている。乳児も状況に応じて一緒に活動している。幼児クラスのランチルームでは、食事時間に幅をもたせ、子どもたちが自分のペースで食事ができるように工夫している。
  • 幼児クラスの保育室に絵本やブロック等のコーナーを設け、子どもたちが自由に選んで遊んでいる。乳児クラスでは、スライムコーナーや風船コーナーなどの遊びを通して言葉につながるように、保育士が促している。コーナーは子どもたちのその時の興味や様子に合わせて内容を変えている。
  • 当番活動は、4・5歳児が行い、役割分担は子どもたちが話し合いで決めている。グループ名も子どもたちで付けている。その他にもお手伝いの活動があり、子どもたちが自由に参加している。食事に含まれる栄養や身体について考えられるように、「ペッタン当番」の子どもが、その日の食材の絵を区分けしてボードに貼っている。
  • 4月から11月には週1回、はだし保育を行い、土の感触を楽しみ開放感を味わっている。月曜日を「ピカピカデー」として園内全体の清掃を行い、火曜日にはだし保育を行っている。固定遊具や跳び箱、縄跳び、マット、平均台、竹馬等の運動遊具を揃え、身体を動かすことの楽しさを味わえるようにしている。
  • オープン保育の中で園内に音楽を流している。子どもたちは音楽に合わせて自由に身体を動かしている。振り付けも子どもたちが行っている。自由な雰囲気の中で、身体を動かす楽しさを体験できるようにしている。
  • 園内に畑を作り、オクラやラディッシュ、ポップコーン、お米などを栽培している。収穫の様子などを食育コーナーに写真で掲載し、食への興味、関心が持てるようにしている。クッキングの食材としても使用している。公園への散歩では、蝉のぬけがらを観察し、自然の現象に興味を抱いている。
  • 地域担当職員を中心に、全職員で地域の子育て支援を行っている。年間計画を作成し、交流保育や保育園行事への参加を呼びかけている。コミュニティ保育グループの相談・支援を行い、近隣の保育園と合同で育児講座を開催している。

評価領域ごとの特記事項

人権への配慮

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「相原保育園保育マニュアル」に定め、職員会議において話し合いを行い、共通認識をもって保育に取り組んでいる。個別配慮が必要な保護者へは、行事の前に個々に説明している。聴覚に障害がある保護者へは、ファックス等を活用している。
  • 相模原市個人情報保護条例が制定されており、職員会議等での周知や園内に個人情報に関するパンフレットを掲示し、職員の意識の徹底をはかっている。保護者には入園説明会等で説明している。個人情報を含む文書類は、「児童持ち出し記録」にて管理している。
  • 実習生やボランティア、見学者の受入れにあたっては、受入れマニュアルを整備し、プライバシーの保護について説明するなどして、徹底をはかっている。

利用者の意思・可能性を尊重した自立生活支援

  • 家庭との連絡・情報交換は、「相原保育園保育マニュアル」で手段・方法等を定め、連絡帳や「おおきくなーれカード」、園だより、クラスだよりのほか、送迎時に保護者が確認できるように、その日の様子や連絡事項をホワイトボードに記載し、一日の保育状況を知らせるなど、連絡を密にしている。
  • クラス懇談会を年2回実施し、保護者の意見・意向を把握している。個人面談は定期(年1〜2回)及び必要に応じて行っている。保育ウィーク、公開保育は保護者に保育園での様子を見てもらう機会としている。
  • 保護者参加の行事の後には、アンケートを実施している。また、保護者が意見や要望等を出しやすいように「ご意見ボックス」を設置し、日頃より保護者の希望や意向の把握に努めている。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 苦情への対応はマニュアルや様式を定め、苦情受付担当者及び苦情解決責任者、第三者委員の設置を園内に掲示し、保護者に知らせている。
  • 消毒薬や洗剤等の危険物は、「安全チェックリスト」により保管や管理を行っている
  • 園児が触れるおもちゃ、タオル、布団、砂場等の物品の除菌・消毒、遊具の安全点検については、「園児健康管理マニュアル」、「安全チェックリスト」に管理方法等を定め、点検実行記録をつけて、衛生面・安全面の管理に努めている。
  • インフルエンザ等の感染症の情報は随時、掲示や配布物で保護者へ情報を提供している。
  • 防火・防災・防犯対策については、「相原保育園消防計画」に基づき、役割分担を決めて訓練を実施している。実施後は職員会議等で、係を中心に反省を行っている。安全検討委員会を、月1回開催している。

地域との交流・連携

  • 地域担当職員を中心に、全職員で地域の子育て支援を行っている。年間計画を作成し、「一緒に遊ぼう」、「地域交流お楽しみデー」等、地域子育て支援事業を多数、行っている。年間を通して園庭を開放し、絵本や紙芝居等の貸し出しも行っている。
  • コミュニティ保育グループの相談・支援を行い、育児相談はいつでも受け付けている。近隣の保育園と合同で、「わくわくひろば」や「りんごのほっぺ」等の育児講座を開催している。
  • 地域の様々な人々とのふれあいや世代間交流の機会として、実習生や体験学習の受入れを行い、近くの公園に出掛けて地域の人や老人会と交流している。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 各行事の終了後には、反省会を行っている。大きな行事については保護者アンケートを実施し、保護者の意見・感想等も参考にしている。年度末には全職員で年間行事や保育内容の反省を行い、次年度につなげている。自己評価の結果として、誕生会に保護者の参観ができるようにしたことなどがあげられる。
  • 保育園の運営や事業内容について、地域からの理解が得られるよう、正面玄関横に地域専用のボードを設置している。園のパンフレットや毎月の催しの配布物も置いている。
  • 保護者に保育園での園児の様子を見てもらう機会として、保育ウィークや公開保育を開催していることを、年間行事予定表等で情報提供している。

職員の資質向上の促進

  • 保育理念や方針については、入園のしおりや「相原保育園保育マニュアル」に明示し、園内にも掲示している。内容は職員会議で読み合わせを行って周知し、基本姿勢の統一をはかっている。
  • 相模原市保育課による「保育所職員研修計画」に基づき、内外研修を実施・受講している。園内の自主研修は係が中心となり、計画的に行っている。外部研修の内容は職員会議で報告を行い、回覧するとともに自由に閲覧できるようにしている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ(2.2M)


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