神奈川県社会福祉士について

相模原市立陽光台保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成21年12月
公表年月 平成22年3月
対象サービス 保育所
法人名
対象事業所 相模原市立陽光台保育園
住所 〒229−0026相模原市陽光台3−19−1
TEL・FAX TEL:042−756−5300 FAX:042−756−5301
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総合評価

優れている点・独自に工夫している点

  • 職員会議や乳幼児の話し合い、オープン保育の話し合いの中で、一人ひとりの子どもの状況を報告し、保育士が共通理解と共感性をもって保育している。子どもたちが安心して過ごせるように個々に合わせた関わりをしている。
  • 乳児クラスの「うきうきデー」や幼児クラスのオープン保育を行う中で、異年齢のふれあいを大切にしている。異年齢交流では、子どもたちの自主性を大切にしている。子どもたちは遊びの対象、時間等を自由に選択し、年齢の異なる子どもと交流することで優しさと思いやりの気持ちを育んでいる。幼児クラスのランチルームでは、食事時間に幅をもたせ、子どもたちが自分のペースで食事ができるよう工夫している。
  • 保育室内には、絵本コーナーやブロックコーナー、パズルコーナー、制作コーナー、おままごとコーナーなど様々なコーナーを設置し、興味のある遊びを自分で選べるようにしている。コーナーを棚で囲うなどレイアウトを工夫し、集中して楽しめるようにしている。
  • プランターや畑でトマトやピーマン、ナス、大根等の野菜や稲を栽培している。収穫した野菜は「クッキング」等で巨大ピザの食材として使用され、子どもたちの興味を引いている。大きな人形にその日の食材を貼って身体の働きと関連付け、食事の大切さを教えている。
  • 園外保育や散歩に出掛けて、自然の中で遊ぶことで小動物や草花等、身近な自然に触れる機会を作っている。近くの公園は自然が豊かな公園で、子どもたちは探索したり落ち葉の斜面を滑ったり、魚や亀を見て楽しんだり、草花を探したりしている。
  • 隣接する障害児施設(肢体不自由児及び知的障害児施設)とは、30年、定期的に交流している。日常的に障害のある子どもとふれあうことで、個の違いに気付き、優しさと思いやりの心を育んでいる。デイセンターでの高齢者とのふれあいも定期的に行っている。
  • 箸の使い方や歯磨き、身の回りのことなど、基本的な生活習慣を身に付けることができるよう保育している。食育ボードや保護者への連絡で状況を伝え、家庭でも子どもと保護者がそのことを話題にできるよう配慮している。
  • 地域担当職員を中心に、全職員で地域の子育て支援を行っている。年間計画を作成し、交流保育や保育園行事への参加を呼びかけている。コミュニティ保育グループの相談・支援を行い、近隣の保育園と合同で育児講座を開催している。

評価領域ごとの特記事項

人権への配慮

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「陽光台保育園保育マニュアル」に定め、職員会議での園長からの説明や、接遇に関する外部研修の報告等を行うことで、共通認識をもって保育に取り組んでいる。外国籍園児や保護者には、配布物にルビをふったりすることで、個別の対応を日頃から心掛けている。
  • 相模原市個人情報保護条例が制定されており、職員会議等での周知や園内に個人情報に関するパンフレットを掲示し、職員の意識の徹底をはかっている。保護者には入園説明会等で説明している。個人情報を含む文書類は書庫に施錠して保管し、園内にて閲覧する場合は「持ち出し表」にサインをして取り扱っている。
  • 実習生やボランティア、見学者の受入れにあたっては、受入れマニュアルを整備し、プライバシーの保護について説明するなどして、徹底をはかっている。

利用者の意思・可能性を尊重した自立生活支援

  • 家庭との連絡・情報交換は、「陽光台保育園保育マニュアル」で手段・方法等を定め、連絡帳や「おおきくなーれカード」、園だより、クラスだよりのほか、送迎時に保護者が確認できるように、その日の様子や連絡事項をお知らせボードや速報に掲載し、一日の保育状況を知らせるなど、連絡を密にしている。
  • クラス懇談会を年2回実施し、保護者の意見・意向を把握している。個人面談は入園時及び必要に応じて随時、行っている。保育ウィーク、公開保育は保護者に保育園での様子を見てもらう機会としている。
  • 運動会や発表会等の保護者参加の行事の後には、アンケートを実施している。また、保護者が意見や要望等を出しやすいように「メッセージボックス」を設置し、日頃より保護者の希望や意向の把握に努めている。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 苦情への対応はマニュアルや様式を定め、苦情受付担当者及び苦情解決責任者、第三者委員の設置を園内に掲示し、保護者に知らせている。
  • 消毒薬や洗剤等の危険物は、園児の手の届かない場所に保管し、定期的に確認を行い、安全管理に努めている。
  • 園児が触れるおもちゃ、タオル、布団、砂場等の物品の除菌・消毒、遊具の安全管理については、「園児健康管理マニュアル」、「安全チェックリスト」に管理方法等を定め、点検実行記録をつけて、衛生面・安全面の管理に努めている。
  • インフルエンザ等の感染症の情報は随時、掲示や配布物で保護者へ情報を提供している。
  • 防火・防災・防犯対策については、「陽光台保育園消防計画」に基づき、役割分担を決めて訓練を実施している。実施後は、職員会議等で反省と見直しを行っている。

地域との交流・連携

  • 地域担当職員を中心に、全職員で地域の子育て支援を行っている。年間計画を作成し、交流保育(なかよし保育園)や保育園行事への参加を呼びかけている。年間を通して園庭を開放し、絵本や紙芝居等の貸し出しも行っている。
  • コミュニティ保育グループの相談・支援を行い、近隣の保育園と合同で「みんなのひろば」等の育児講座を開催している。
  • 地域の様々な人々とのふれあいや世代間交流の機会として、実習生や中・高校生の体験学習の受入れを行い、隣接する障害児施設やデイセンターの高齢者と定期的に交流している。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 各行事の反省をして、次年度につなげている。保護者参加の大きな行事はアンケートを実施し、保護者の意見・感想等も参考にしている。年度末には全職員で保育内容について見直し・検討を行い、次年度に反映している。自己評価の結果として、マニュアルの見直しや読み合わせを行うこと、行事の発表の場所を変更するなどの改善を行った。
  • 保育園の運営や事業内容について、地域からの理解が得られるよう、玄関や門扉の掲示板に「園の紹介」を掲示し、園パンフレットを配布している。
  • 保護者に保育園での園児の様子を見てもらう機会として、保育ウィークや公開保育を開催していることを、年間行事予定表等で情報提供している

職員の資質向上の促進

  • 保育理念や方針については、入園のしおりや「陽光台保育園保育マニュアル」に明示し、園内にも掲示している。内容は職員会議で周知して、基本姿勢の統一をはかっている。
  • 相模原市保育課による「保育所職員研修計画」に基づき、内外研修を実施・受講している。園内研修は、自主研修係が年間計画を立て、外部から講師を招いて実施するなど、自己啓発に努めている。外部研修の報告書は閲覧するとともに、いつでも内容が確認できるようにしている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ(2.2M)


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