神奈川県社会福祉士について

相模原市立相武台保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成22年5月〜23年3月
公表年月 平成23年3月
対象サービス 保育所
経営主体(法人等) 相模原市
対象事業所 相模原市立相武台保育園
住所 〒252-0325 相模原市南区新磯野2-39-11
TEL・FAX TEL:046-255-11492 FAX:046-255-9920
ホームページ http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/hoiku/005807.html

総合評価

優れている点・独自に取り組んでいる点

  • 相武台保育園の保育目標に、「意欲と思いやりのある子ども、@自分も相手も大切にする気持ちをもつ、A自分の力で行動する充実感を味わう、B地域のさまざまな人との関わりの中で経験豊かに育つ」を掲げ、保育に取り組んでいる。

  • 職員間で連携をとり、子どもが自発的に遊びを選択できるオープン保育を行っている。オープン保育は、全保育士が子ども一人一人を把握した上で実施している。子ども達が、園庭及び保育室内のどちらにいても状態を把握できるように配慮している。

  • ままごとやブロック、絵本などをいつでも手にして楽しむことができるように、保育室内にコーナーを設置している。コーナーは絵本を見るなどの静かな遊びのコーナーと、作品を作るなど動きのある遊びのコーナーに分けて設定している。

  • 幼児クラスのランチルームは、オープン保育の中で、子ども達の自主性を育てることを目的として行っている。当番の子どもが準備できたことを知らせ、食事が終わった子どもが待っている子どもに声を掛けたりしている。食育ボードに、その日の給食で使われた食材の絵をマグネットで貼ったり、血や肉になるものなど3種類に区分けして貼るなどして、子ども達に知らせている。保護者へは食育コーナーで情報を提供している。

  • 幼児クラスは月に1回、食育の日を設けている。食育の日はバイキング形式の食事を提供している。テーブルクロスを使い花を飾り、レストランのような雰囲気を作っている。童謡など馴染みのある曲を選んでBGMとして流したり、おたのしみボックスのくじ引きなども用意して、子ども達が楽しむことができるよう工夫している。

  • 幼児クラスは当番活動をグループで行い、1週間毎に交代している。昼食時の机・椅子並べ、テーブル拭き、麦茶入れ、片付けのかご並べ、昼食の紹介などをグループ内で役割を分担して行っている。

  • 0、1歳児は連絡帳で、2歳児からは連絡ボードで日々の活動の様子を伝えている。希望者には伝言ノートで家庭との情報交換を行っている。2歳児以上は「すくすくカード」で、3カ月毎に情報交換を行っている。また、幼児クラスは、早番の保育士が「おはよう先生」になり、子ども達や保護者全員と挨拶を交わしている。挨拶と同時に、その日の子ども達の様子を保護者から確認している。夕方には「かえる先生」が対応している。

  • お散歩マップを作成し、散歩などの園外保育が安全に実施できるよう配慮している。散歩に出掛ける時には、行き先や参加する子どもの氏名と人数などを届け出ている。散歩先で危険箇所や配慮すべきことを発見した時には写真に撮り、お散歩マップに貼り付けて次に繋げている。

  • 地域との交流を大切にして、若草中学校に年10回程度、高齢者施設「のどか」に年3〜4回、青陵高校に年数回、もえぎ台小学校に年2回出掛けて交流している。私立相武台新日本保育園や私立新磯野保育園とは、子ども達が一緒に遊び、交流を深めている。

  • 地域の子育て支援については、育児相談や園庭開放、育児サロンなどを行なっている。1歳児以上対象のサロンを保育園にて月2回、0歳児対象のサロンを相武台こどもセンターにて月1回実施している。また、相武台地域の親子を対象に、子育て支援事業の提供を行い、公立園、私立園との合同企画を年5回実施している。毎月の職員会議で実施状況を報告するとともに、職員全員が活動に参加し、地域支援の取り組みを園全体で担っている。

評価領域ごとの特記事項

人権の尊重

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「相武台保育園保育マニュアル」を定め、職員会議で園長から職員へ園児を尊重した名前の呼び方や接し方を周知している。

  • 個人情報の保護、守秘義務については、市のパンフレット「情報公開・個人情報保護相模原市」や「相武台保育園保育マニュアル」に保育園での守秘義務及び個人情報の取り扱いの規程を明記している。マニュアル(注意、配慮文書)を、非常勤職員も含めて全職員へ配布し周知している。

  • 児童相談所やこども家庭相談課と必要に応じてケース会議を行い、子どもの虐待予防や早期発見に努めている。虐待を行っていると思われる家庭に対しては、市のこども家庭支援班など関係機関と連携している。

  • 実習生には担当の副園長から、オリエンテーション時にマニュアルに沿って、プライバシーの保護について説明している。体験学習、ボランティア、見学者については、それぞれの受け入れマニュアルに沿って、プライバシーの保護などの注意点を伝えている。

意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

  • 家庭との連絡・情報交換は、「相武台保育園保育マニュアル」で手段・方法を定め、送迎時の口頭連絡とともに、連絡ボードや写真で日々の活動の様子を伝えている。0、1歳児は連絡帳で、2歳児からは希望者に伝言ノートで情報交換を行っている。2歳児以上は「すくすくカード」で、3カ月毎に情報交換を行っている。

  • 個人面談は年1回及び必要に応じて実施している。クラス懇談会はクラス毎に年2回実施し、保護者の意見・意向などを把握している。

  • 玄関に「ご意見ボックス」を設置し、運動会とお楽しみ会で年2回行事アンケートを実施し、保護者の意向把握に努めている。受け付けた意見などは「意見等受付簿」に記し、速やかに副園長、園長に報告し、早急に対応している。

  • 幼児クラスは早番の保育士が「おはよう先生」になり、子ども達や保護者全員と挨拶を交わしている。挨拶と同時に、その日の子ども達の様子を保護者から確認している。夕方は「かえる先生」が対応している。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 苦情への対応は、「相模原市立保育所及び療育センターにおける苦情解決実施要綱」に手順を明記し、苦情受付担当者や苦情解決責任者、第三者委員名を、事務室前と2F保育室前の目につきやすい場所に掲示して、保護者に周知している。受け付けた苦情は「意見等受付簿」に記し、「保護者等からの意見受付時の対応手順」に沿って、早急に対応している。

  • 「相模原市立保育園園児健康管理マニュアル」で、室内の環境整備の方法を定め、「安全衛生チェックリスト」で危険物などの安全点検を行っている。

  • 園児が触れるおもちゃ、タオル、布団、砂場などの除菌・消毒、遊具の安全点検については、マニュアルに管理方法を定め、点検実行記録をつけて衛生面・安全面の管理を行っている。

  • 相模原市保育課の「感染症対応マニュアル」を常備し、感染症の情報を玄関、情報コーナーに掲示している。「園だより」や「保健だより」でも、インフルエンザなどの情報を保護者に提供している。

  • 防火・防災・防犯対策については、「相武台保育園消防計画」を作成し、定期的に避難訓練を実施する他、消防署との合同訓練を年1回、通報訓練を年3回実施している。保護者への引き渡し訓練や不審者訓練も行っている。

地域との交流・連携

  • 散歩に多く出掛け、歩く力を培い、周りの自然や出会う人に触れ、子ども達の興味・関心を広げるようにしている。

  • 地域の子育て支援については、「相武台保育園保育マニュアル」に、地域子育て支援事業として、育児相談や園庭開放、育児サロンなどの支援を明記して実行している。1歳児以上対象のサロンを保育園にて月2回、0歳児対象のサロンを相武台こどもセンターにて月1回実施している。相武台地域の親子を対象に、子育て支援として、公立園、私立園との合同企画を年5回実施している。毎月の職員会議で実施状況を報告するとともに、職員全員が活動に参加し、地域支援の取り組みを園全体で行っている。

  • 高齢者施設「のどか」に年3〜4回、もえぎ台小学校に年2回、若草中学校に年10回弱、青陵高校に年数回出掛けて交流している。私立相武台新日本保育園や私立新磯野保育園とは、子ども達が一緒に遊び、交流を深めている。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 年度末には、各クラスで保育の内容や行事の振り返りを行っている。内容は、職員会議で周知している。保護者による行事アンケートを参考にして改善を図っている。

  • 保育園の理念や方針は、保護者や地域からの理解が得られるよう、玄関の掲示板に掲示している。

  • 保護者に保育園での子ども達の様子を見てもらう機会として、保育参観を実施している。「平成22年度相武台保育園行事予定」に、保育参観や保育参加を記載し、保護者へは入園説明会や懇談会を通して説明している。

職員の資質向上の促進

  • 「相模原市立保育園保育マニュアル」や「相武台保育園保育マニュアル」に、保育の理念や保育目標を明記している。職員は職員会議や自主研修でマニュアルの読み合わせをして、理念や目標を再確認している。

  • 研修計画は「保育所職員研修計画」に基づき、役職・勤続年数・担当などに配慮して、保育課で作成された研修計画により実施されている。園内研修は、自主研修係が中心となって計画を立て、実施している。

  • 外部研修受講者は、職員会議で研修報告を行い、研修報告書を回覧して、全職員で内容を共有している。研修報告書は回覧するとともに、外部研修、自主研修ともに、いつでも閲覧できるよう事務室に置いている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ(410K)


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