スターチャイルド≪KSPナーサリー≫の第三者評価の結果
評価実施年月 | 平成22年8月〜23年3月 |
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公表年月 | 平成23年3月 |
対象サービス | 保育所 |
経営主体(法人等) | 株式会社みつば |
対象事業所 | スターチャイルド≪KSPナーサリー≫ |
住所 | 〒213−0012 川崎市高津区坂戸3-2-1 KSP西棟1階 |
TEL・FAX | TEL:044-820-8331 FAX:044-820-8332 |
ホームページ | http://www.starchild.jp/nursery/ksp |
総合評価
優れている点・独自に取り組んでいる点
- スターチャイルドの保育理念に「生きるよろこびの共感」を掲げ、使命に「@豊かな愛情と感性を育む、Aあふれる意欲と体力を育む、Bやさしい心と思いやりを育む」ことを挙げ、保育に取り組んでいる。
また、Positive Sentence:否定語、禁止語は極力使わず、肯定的な前向きなことばがけをして、子どもたちが自分で考えることができるようにしている。
- KSP(かながわサイエンスパーク)内西棟1階で、1歳児〜5歳児30名を対象に保育を行っている。各クラス6名の編成で、少人数のアットホームな雰囲気の中で、きめ細かい保育を実践している。担任に拘らず、職員全体が子どもたち全員に関わり、家族のような雰囲気を醸し出している。
- 保護者には、1日の様子を連絡ノートや口頭で伝え、コミュニケーションを密にとるようにしている。保育園での子どもたちの活動の様子を写真に撮り、その日のうちに玄関に掲示している。また、保護者参加型の行事を年5回行い、交流を深めている。
- 専用の園庭はないが、KSP周辺の広大な公開空地には緑が茂り、午前午後を通して子どもたちは毎日、散歩に出掛けている。水辺ではオタマジャクシやカエルを観察したり、思いきり身体を動かしてのびのびと活動している。散歩は異年齢で自由に出掛けている。
- 異年齢の触れ合いを大切にして、午後は乳児、幼児別に異年齢で過ごすことが多い。小さい子への思いやりの気持ちや大きい子へのあこがれの気持ちが芽生え、お互いが刺激し合う関係を作ることができるように配慮している。
- 月に1回、3〜5歳児を中心にクッキングを実施している。2歳児も年の後半から行っている。給食のメニューやサンプルについては、玄関にその日の給食とおやつを展示し、子どもたちや保護者に知らせている。食事のマナーについては、スプーンやお皿の持ち方を保育士が手本になり示している。発達に合わせたお皿を用意し、ワンプレートではなくそれぞれのお皿に盛り付けをしている。陶磁器の食器を使用し、食事時の姿勢にも気を付け、高さの異なる4種類の椅子を用意している。
- 当番活動は1歳から行っている。1〜2歳児は友だちの前に立って、自分をアピールできるように保育士がフォローしている。3〜5歳児は給食の配膳や野菜の水遣りを行ったり、朝の会では皆の前で、今日の日にちや天気などを発表し、季節の歌を歌っている。帰りの会で保育士が当番の子どもにインタビューして、1日の振り返り発表を行っている。子どもたちは当番が来るのをとても楽しみにしている。
- 週に1回、外国人の先生を招いて英語教室を開催している。3〜5歳児はクラス別に30〜40分、単語を覚えたり英語の歌を歌っている。1〜2歳児にも触れ合いの時間を作っている。活動の成果は、お楽しみ会などで発表している。
- 3〜5歳児を対象に、毎週水曜日の午前1時間、体操教室を実施している。その日は体操にふさわしい服装を用意してもらい、雨の日は保育所内で、晴れの日はKSP内のグランドに出かけて行っている。
- 交通機関を使っての園外保育を実施している。園の前からバスに乗って、プールや森林公園、プラネタリウムの見学に出掛けたり、5歳児のお別れ遠足では電車を利用するなど、社会性を深める取り組みを行っている。KSP施設の夏のお祭りには子どもたちが参加し、お祭りの舞台で踊りを発表している。
評価領域ごとの特記事項
人権の尊重
- 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「保育運営マニュアル」を定め、子どもとの接し方や言葉遣いに注意している。職員会議の場で、常に子どもや保護者への対応について話し合いをしている。
- 個人情報の保護、守秘義務については、「個人情報管理マニュアル」や「個人情報取り扱い同意書」により、徹底した管理を行っている。「プライバシーマーク」を取得し、職員の携帯するネームホルダーにも示している。
- 区役所や児童相談所と連携し、子どもの虐待予防や早期発見に努めている。日頃より登園時の子どもの表情などに気を付けている。
- 実習生には、「実習生受け入れマニュアル」に個人情報の守秘義務を明記している。
意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供
- 家庭との連絡・情報交換は、「入園のしおり」に手段・方法を明記し、1〜2歳児は「連絡ノート」を日々交換し、保護者との連絡をきめ細かくとっている。3歳児以上でも保護者の希望で個人的に「連絡ノート」を用意している家庭がある。少人数の園なので、口頭でのやり取りを十分行っている。
- 3月に懇談会を行っている。幼児クラス進級前の2歳児は、スムーズに移行できるように10月に個人面談を実施している。個人面談は保護者全員が出席している。
- 「入園のしおり」に、保護者からの意見、要望、質問などについて常時受け付けることを明記している。保護者とは話しやすい関係を常に心がけ、小さな要望や意見でも、その都度対応している。保護者からの意見、要望は「要望受け付け記録」に記録し、対応している。
サービスマネジメントシステムの確立
- 苦情への対応は、「苦情・要望への対応」に受付から解決までの手順を明記し、苦情受付体制や第三者委員名を玄関に掲示して、保護者に周知している。「苦情申出書」や「苦情受付簿」、「苦情受付報告書」などの各書式を整備している。
- 「保健衛生管理のマニュアル」で、室内の環境整備の方法を定め、「危険物管理マニュアル」や「危険物管理チェック表」で危険物の安全点検を行っている。
- 園児が触れるおもちゃ、タオル、布団などの除菌・消毒、遊具の安全点検については、マニュアルに管理方法を定め、点検実行記録をつけて衛生面・安全面の管理を行っている。
- 「健康管理マニュアル」に「季節的な感染症の予防と情報収集」を定め、感染症の情報を玄関に掲示している。「園便り」には、季節的な感染症の情報を記載している。園医による月1回の検診の中で、その季節に流行している感染症についての情報提供や指導があり、保育士は情報を共有するようにしている。
- 防火・防災・防犯対策については、「避難訓練年間計画表」を作成し、月1回避難訓練を行っている。園の避難訓練の他に、KSPビル内での全体合同訓練に年3回参加している。「かながわサイエンスパーク共同防火・防災管理消防計画書」により、KSPビル内での災害時の協力・連携体制が整備されている。
地域との交流・連携
- 園庭がないため、近隣の広場や公園へ散歩に出掛け、体を十分に動かして遊んでいる。KSP周辺は緑が多く、子どもたちはのびのびと活動している。
- 地域の子育て支援については、読み聞かせ交流、夕涼み会・運動会・作品展へのお誘い、育児相談を計画している。行事の際には、ポスターなどで案内し、参加を呼び掛けている。
運営上の透明性の確保と継続性
- 年に2回、上期と下期に分けて、保育士が個別に目標を立てて自己評価を実施している。「個別目標シート」により「自身について、保育について、担当クラスについて、職場の役割について」を確認し、一人ひとりが施設長と面接し、振り返りを行うことで、次期に活かすことができるようにしている。
- 株式会社みつばのホームページに、みつば直営保育所の案内があり、スターチャイルド《KSPナーサリー》の保育方針、保育時間、保育園の特色などを掲載している。保育理念は玄関の見やすい場所にも掲示し、保護者の理解が得られるようにしている。
- 「年間行事予定表」に、保護者が参加できる行事を明記している。「園便り」でも案内し、夕涼み会や運動会、お楽しみ会、作品展、懇談会に保護者が参加している。
職員の資質向上の促進
- 職員は採用後から退職するまで、「職員マニュアル」を所持して常に内容を確認している。職員会議においても、「職員マニュアル」の保育理念や職員心得などの内容を確認している。
- 職員の経験年数や方向性、希望する分野に沿って、研修参加を決定している。年間を通して研修計画を立て、年度末には計画の振り返りを行っている。
- 職員が外部研修に参加した際には、職員会議において研修報告を行っている。報告書は回覧形式にしており、いつでも閲覧できるようにしている。
- 園庭がないため、近隣の広場や公園へ散歩に出掛け、体を十分に動かして遊んでいる。KSP周辺は緑が多く、子どもたちはのびのびと活動している。
評価結果詳細
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