神奈川県社会福祉士について

すくすく保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成22年5月〜23年3月
公表年月 平成23年3月
対象サービス 保育所
経営主体(法人等) 社会福祉法人高谷福祉会
対象事業所 すくすく保育園
住所 〒252-0804 藤沢市湘南台2丁目13-8 神中第5ビル2F
TEL・FAX TEL:0466-44-2945 FAX:0466-43-7005
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総合評価

優れている点・独自に取り組んでいる点

  • すくすく保育園の保育目標に「豊かな人間性を育てる」ことを掲げ、「@生活に必要な基本的習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を育てる、Aさまざまな体験を通じて豊かな感性や創造性の芽生えを育てる」保育に取り組んでいる。

  • 小田急線、相鉄線、市営地下鉄線の「湘南台駅」から徒歩5分の駅前のビルの2階で、0歳児〜5歳児60名の保育を行っている。各クラス10名前後の編成で、少人数でアットホームな雰囲気を作っている。少人数の保育のため、保育士間の連携もよく取れ、園全体で子どもたちの健やかな成長を見守っている。

  • 園の近辺には公園が多くあり、自然に触れ合う機会を大切にしている。天気を見ながら、散歩を毎日午前中に実施し、積極的に外に出掛けている。近隣の人と挨拶し、商店街の人とは顔馴染みになり、いつも声を掛けてくれ、子どもたちを温かく見守ってくれている。近くの原谷公園では市から花壇を借りて、子どもたちがチューリップやひまわりを育てている。

  • 朝夕や午後の時間帯、土曜保育では異年齢保育を行い、幼児や乳児が一緒に関わる時間を作っている。上の子が下の子にルールを教えたり、下の子が上の子を目指して「○○君のようになりたい」など話している。少人数の保育のため、異年齢の交流もスムーズに行われている。

  • 子どもたちと一緒に保育士が給食を囲み、会話をしながら楽しい食事となるようにしている。食事時間に幅をもたせ、ゆったりと食事ができるように配慮している。食事は薄味を心がけ、年2回バイキング食を実施し、ホットケーキや月見団子作りなど季節にちなんだクッキング保育を行っている。

  • お手伝いや当番活動については、3歳児より、クラス毎に2名がお昼の当番を行っている。朝の会では、幼児クラスの当番6人が皆の前に並んで、名前を言ったり、その日の日付や天気などの発表をしている。また、2歳の後半から皆の前で話す機会を作り、保育士が側にいて話を引き出すよう声掛けをしている。

  • 絵本の読み聞かせを豊富に行っている。絵本の読み聞かせは午睡前や食事の前、おやつの後などに、子どもたちの気持ちを落ち着かせる時間として行っている。言葉のイメージが広がり感覚が豊かになり、子どもたちは絵本の中の話から、興味のあることをごっこ遊びなどに広げている。

  • 運動会やお楽しみ会など大きな行事では、子どもたちがクラス毎の発表を行っている。体育指導として、週1回、体育指導員が3〜5歳児を対象にして、異年齢の中で鉄棒やドッジボールを行っている。

  • 保護者とのコミュニケーションを密に取り、子どもの様子や健康状態を相互に連絡しあっている。送迎時には、朝は子どもの健康状態を聞き、迎えの時には、保育所での一日の様子を伝えている。懇談会や行事のアンケートなどで保護者の声を聞き、「園長便り」を毎月発行し、保護者の意見や要望に対して、速やかに対応するようにしている。

  • 地域の子育て支援については、専門相談員による育児相談を実施する他、月3回土曜日に親子教室「すくすく遊びの広場」を開催し、農場への遠足やケーキ作り、リズム遊び、親子触れ合い遊びなど様々な活動を提供している。

  • 第三者評価は今回が2回目の受審となる。提供する保育サービスの質の向上を目指し、継続した取り組みとしている。

評価領域ごとの特記事項

人権の尊重

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「接遇マニュアル」を定め、子どもとの接し方や言葉遣いに注意している。呼び捨てや愛称で子どもを呼ぶことがないよう、職員会議で再確認している。

  • 個人情報の保護、守秘義務については、「社会福祉法人高谷福祉会個人情報保護方針」を定め、職員会議で周知している。保護者に向け、玄関に事業所登録証(PDマーク)を掲示している。

  • 県児童相談所や市子ども青少年相談課などと連携し、子どもの虐待予防や早期発見に努めている。具体的な対応は「保育経過記録」に記録している。

  • 「実習生受け入れ要領」に個人情報の保護を明記し、オリエンテーション時に、園長よりプライバシーの保護を伝えている。ボランティアや見学者については、保育士の指示に従う仕組みを作っている。

意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

  • 家庭との連絡・情報交換は、「家庭との連絡、情報交換の手段・方法についてのマニュアル」に仕組みを明記し、年少児は連絡帳で毎日の報告・連絡を行っている。また、ホワイトボードで各クラスの毎日の様子やお知らせ、感染症の情報などを伝えている。

  • 年2回、クラス別懇談会を開催し、保護者からの意見、要望にはできるだけ早く答えるようにしている。

  • 各行事と懇談会でアンケートを取り、保護者の意見、要望を汲み取るようにしている。行事のアンケートについては「園長便り」で、懇談会であがった内容については懇談会の場で回答している。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 苦情への対応は、「苦情、質問、要望の受付について」に受付から解決までの手順を明記し、苦情受付担当者や苦情解決責任者、第三者委員名を玄関掲示板など見やすいところに掲示して、保護者に周知している。受け付けた苦情は「苦情受付書」に記録して対応を検討し、「園長便り」などで回答している。

  • 「温度・湿度・換気の管理についてのマニュアル」で、室内の環境整備の方法を定め、「誤飲などの防止のための消毒薬や洗剤などの取り扱いについて」や「薬品管理点検票」で危険物の安全点検を行っている。

  • 園児が触れるおもちゃ、タオル、布団などの除菌・消毒、遊具の安全点検については、マニュアルに管理方法を定め、点検実行記録をつけて衛生面・安全面の管理を行っている。

  • 「感染症の予防のための情報収集マニュアル」を定め、感染症の情報を保護者に文書で配布している。感染症発生時の対応については、「入園・進級のしおり」で保護者に周知し、対応している。

  • 防火・防災・防犯対策については、「避難(防災)訓練計画表」を作成し、毎月避難訓練を実施している。駅前の共同ビル内にあるため、「共同防火管理協議会の消防計画」に沿って、年2回合同消火器訓練に参加している。

地域との交流・連携

  • 園庭がないため、天気を見ながら、散歩を毎日午前中に実施している。近隣に多くの公園があり、積極的に散歩に出掛けている。近隣の人と挨拶し、商店街の人とは顔馴染みになり、いつも声を掛けてくれ、子どもたちを温かく見守ってくれている。

  • 専門相談員による育児相談を実施している。月3回土曜日に親子教室「すくすく遊びの広場」を開催し、農場への遠足やケーキ作り、リズム遊び、親子触れ合い遊びなど様々な活動をしている。給食試食会や「世界のおもちゃで遊ぼう」を企画し、地域の子どもたちと交流している。

  • 年1回3月に三つの小学校に、年長クラスが小学校体験で見学に出掛けている。近くの有料老人ホームとの交流や、ジャガイモ掘りを通じて農協との交流も行われている。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 職員それぞれが週案の中で自己点検と反省を行い、保育の内容を振り返り、評価している。職員会議やカリキュラム会議の中でもサービスの改善について話し合いを行っている。

  • すくすく保育園の保育理念はパンフレットやホームページに掲載し、保護者や地域の理解が得られるようにしている。

  • 「年間行事予定表」に保護者が参観できる行事を記載し、配布している。「入園・進級のしおり」にも記載し、行事の3ケ月前には「園便り」で保護者に伝えている。

職員の資質向上の促進

  • 年度当初の職員会議を中心に、すくすく保育園の保育理念、保育方針を職員に説明し周知を図っている。

  • 「研修計画(園外研修・園内研修)」を作成している。職員が外部研修に参加した場合は、職員会議で研修の内容を発表した後、報告書を回覧している、研修報告書はファイルし、事務室に置き、職員がいつでも閲覧できるようにしている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ(420K)


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