神奈川県社会福祉士について

相模原市立麻溝台保育園の第三者評価の結果

評価実施年月 平成25年4月〜26年3月
公表年月 平成23年3月
対象サービス 保育所
経営主体(法人等) 相模原市
対象事業所 相模原市立麻溝台保育園
住所 〒252‐0328 相模原市南区麻溝台6-25-35
TEL・FAX TEL:042-742-6653 FAX:042-740-4988
ホームページ http://c.rakuraku.or.jp/facility/fact/id/1489

総合評価

優れている点・独自に取り組んでいる点

○保育目標

麻溝台保育園の保育目標に、「意欲と思いやりのある子ども」として、「@清潔で安全な環境を整え、一人ひとりが安定して生き生きと快適に生活できるようにする、Aいろいろな人との関わりの中で温かいふれあいと思いやりの心を育てる、B水道みちに面した広い園庭で、自然と触れ合いながらのびのびと遊ぶ中で、豊かな感性を育てるとともに自主協調の態度を養う」を掲げ保育に取り組んでいる。

○広い園庭と環境

園庭が広く、全学年が園庭で遊ぶことができ、乳幼児の交流も早い段階からするなど異年齢の交流が自然にできている。また、季節により周回コースを内側と外側二重に設定しマラソンを行っている。園庭での虫探し、野菜や植物の栽培を通して、動植物に親しみと生命の尊さに気付けるようにしている。 公園に隣接しており、散歩の途中や公園で地域の人に挨拶をするなど交流している。

○オープン保育

職員がチームで園児みんなを見ていこうという「全園児を全職員で」との体制の下で、“オープン保育”を実践している。その中では常に異年齢児との交流があり、年上児に優しくされたり褒められたことが経験として培われ、また年下児の世話をする経験を通し、いたわりや思いやりの気持ちが育つようにしている。行事の練習も同様に、練習の様子を他の年齢児が見て真似する姿がある。

○地域子育て支援

地域支援担当保育士を中心に、園が持つ子育ての知識、技術、設備等を生かし、地域の子育て支援の拠点として様々な事業に取り組んでいる。一時保育や毎日の園庭解放、プール開き、夕涼み会、保育ウィーク等の行事や毎月の誕生会への参加呼びかけ、絵本、紙芝居の貸し出しを行っている。また、園内や地域のふれあい親子サロンにおいて育児相談、近隣の保育園と協力して子育て支援事業、また地域コミュニティーグループの相談・援助を行っている。

○ランチルームと特別食

幼児クラスはランチルームで給食をとっている。ランチルームでは、自由に好きな場所で決められた時間内であれば好きな時に給食をとる事ができる。また、給食は普通食以外に、アレルギー除去食や豚に由来する原料を除去した宗教食にも対応している。食物アレルギーについて子どもたちに説明し、安全に食事がとれるようランチルーム入り口床の足拭きマットやアレルギー除去食の為の準備、提供時のダブルチェックなど、特別な配慮に子どもたちが気付けるよう整えている。

○クッキングと食育

食育の一環として、主に5歳児を対象に年数回クッキングを実施している。クッキングでは、子ども用の包丁やピーラーを扱い、自分たちで育てた野菜も利用して下ごしらえから調理、食事まで、自分で育て自分で作って食べる取り組みをしている。また、週1回位を目標に縦割グループでピーラーを使っての下ごしらえや、4歳児が白玉を丸めて作るなど、調理される過程を知り、食材に対する興味関心をもち、感謝をして食べる気持ちを育てている。

評価領域ごとの特記事項

人権の尊重

  • 園児や保護者に対する適切な言葉遣いや態度については、「麻溝台保育園保育マニュアル」に定め、職員会議での話し合いや、接遇に関する外部研修の報告等を行うことで、共通認識をもって保育に取り組んでいる。外国籍園児や保護者には、配布物にルビを振ったりすることで、個別の対応を日頃から心掛けている。
  • 相模原市個人情報保護条例が制定されており、職員会議等での周知や園内に個人情報に関するパンフレットを掲示し、職員の意識の徹底をはかっている。個人情報を含む文書類は書庫に施錠して保管し、「持ち出し管理票」にて取り扱っている。
  • 実習生やボランティア、見学者の受入れにあたっては、受入れマニュアルを整備し、プライバシーの保護について説明し徹底をはかっている。

意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

  • 家庭との連絡・情報交換は、「麻溝台保育園保育マニュアル」で手段・方法等を定め、連絡帳や身体測定カード、園だより、クラスだよりのほか、送迎時に保護者が確認できるように、その日の様子や連絡事項を保育情報ボードに掲示し、保育状況を知らせるなど、連絡を密にしている。
  • クラス懇談会を年2回実施し、保護者の意見・要望を把握している。個人面談は全園児に年1回実施する他、必要に応じその都度行っている。
  • 運動会やおたのしみ会等の保護者参加の行事の後には、アンケートを実施している。また、保護者が意見や要望等を出しやすいように「ご意見ボックス」を設置し、日頃より保護者の希望や意向の把握に努めている。

サービスマネジメントシステムの確立

  • 苦情への対応は、「相模原市立保育所及び療育センターにおける苦情解決実施要綱」に手順を明記し、苦情受付担当者や苦情解決責任者、第三者委員名を、正面玄関と給食室前など3ヶ所に掲示して、保護者に周知している。受け付けた苦情は「苦情受付書」に記し、手順に沿い対応している。
  • 「相模原市立保育園園児健康管理マニュアル」で、室内の環境整備の方法を定め、「安全衛生チェックリスト」で温度や湿度や換気、消毒液、洗剤の管理、危険物などの管理について安全点検を行っている。園児が触れるおもちゃ等の除菌・消毒、遊具の安全点検については「園児健康管理マニュアル」「安全チェックリスト」に管理方法を定め、点検実行記録をつけて衛生面・安全面の管理を行っている。
  • 「相模原市役所保育課感染症マニュアル」「麻溝台保育園マニュアル」を常備し、季節に流行する感染症の資料を配布している。インフルエンザなどの情報が載った保健ニュースを保育室前の「保健、衛生のお知らせ」に掲示している。また、「園だより」や「保健だより」で、インフルエンザなどの情報を保護者に提供している。
  • 防火・防災については、「麻溝台保育園消防計画」に基づき避難訓練などを毎月行なっている。防犯については、「麻溝台保育園保育マニュアル」不審者対応に沿って防犯訓練を実施している。実施後は、職員会議等で反省と見直しを行っている。

地域との交流・連携

  • 地域の子育て支援については、地域担当職員を中心に支援を行っている。年間計画を作成し、夕涼み会や保育ウィーク、毎月の誕生会など保育園行事への参加を呼びかけている。年間を通して園庭を開放し、絵本や紙芝居等の貸し出し、一時保育・育児相談などを行っている。
  • 地域の子どもセンターで「親子サロン」などを行い、遊びの紹介や育児講座「にこにこえくぼ」などを開催している。地域の親子向けに「大きな木」等の機関紙を発行し、子育てに関する情報を提供している。
  • 近くの小学校に5歳児が3月に招かれ交流している。

運営上の透明性の確保と継続性

  • 麻溝台保育園独自の自己評価様式を作成・実施し、その結果を職員会議でフィードバックし改善につなげている。保護者アンケートの結果も参考に、行事について行事ごとに全職員で振り返りを行い、日々の保育については乳児・幼児の話し合い会議で検討し改善を図っている。
  • 保育目標は、保護者や地域からの理解が得られるよう、園内へ掲示したり、「麻溝台だより(園だより)」「みんななかよし麻溝台保育園パンフレット」「麻溝台保育園マニュアル」などで周知している。
  • 保育の様子を見る機会を年3回、公開保育、保育ウィーク、保育参観を開催しクラスごとに懇談会も行っている。

職員の資質向上の促進

  • 「相模原市立保育園保育マニュアル」や「麻溝台保育園マニュアル」に、保育の理念や保育目標を明記している。内容を職員会議で話し合い、基本姿勢の統一をはかっている。
  • 研修計画は「保育所職員研修計画」に則り、役職・勤続年数・担当などを考慮し、職員一人ひとりの年間研修計画を立て実施している。園内研修は自主研修係が中心となり、計画を立てて実施している。
  • 外部研修を受講した職員は、職員会議で研修報告を行うとともに、研修報告書を回覧している。研修報告書はファイルし、自由に閲覧できるように事務室に置いている。

評価結果詳細

評価結果詳細PDFデータ


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