白百合ベビーホームの第三者評価の結果
評価実施年月 | 平成25年8月〜平成26年3月 |
---|---|
公表年月 | 平成26年4月 |
対象サービス | 乳児院 | 対象事業所 | 白百合ベビーホーム |
所在地 | 神奈川県 |
ホームページ | http://www.nikoniko-park.com/ |
総評
- 第三次中期計画(平成24年度〜26年度)を策定し、小規模ユニットケア移行による「子どもの自由」を保障できる生活空間の実現など、施設運営方針を具体的に職員に示している。中期計画をもとに部門ごとの活動目標を定め、必要な専門性と研鑚を明記し実践と振り返りを行い、限られた人数の中で成果をあげている。
- 全乳幼児を縦割りにし、異年齢の交わりができる2クラスで養育が行われている。全乳幼児個別に、自立支援計画のもと毎月の乳幼児月間養育個別カリキュラムを作成し、月末に全員のカリキュラムを振り返り養育にあたっている。また、社会福祉士の資格を7人の保育士が取得し、家庭関係の調整などソーシャルワーク機能を活かした養育を実践している。
- 全乳幼児を対象に、毎月心理担当職員が発達検査を行っている。養育に関する助言や提案に加え、必要な幼児には、乳幼児の情緒の発達を促進するために、保育士と連携し心理担当職員による心理療法養育プログラムを実施し保育に活かしている。
- 地域での児童虐待の早期発見を目的に、地域子育て支援拠点事業ひろば型として親子の広場「にこにこパーク」を開催し、子育ての交流の場の提供、相談援助、関連情報の提供、及びベビーマッサージ等の講習会を行い、地域の子育てニーズに対応している。
第三者評価結果に対する施設のコメント
前回は平成19年に第一回目の第三者評価を受審しました。当時は改善課題として「地域子育て支援」が未実施でしたので、翌年から親と子の広場事業、親子のひろば「にこにこパーク」を開催することになり、6年経過して地域の子育て支援の拠点になっています。児童虐待は特別なことではなく、些細と思われる子育ての不安を誰にも相談できずに、保護者が抱え込み行き詰まって発生しているケースが少なくありません。そのために乳児院があるこの地域からの虐待ケースを減少するために、ひろばでの関わりを通して子育ての不安軽減が出来る方法をお伝えしています。
現在、乳児院本体は24時間365日体制で生後7日程の新生児から2〜3歳迄の乳幼児の生活を見守っています。26年度末には改築工事が完了して、新しい建物で小規模グループケアと集団遊びができる環境が整います。そのためには更に職員のマンパワーが必要となります。今回の受審結果は自己評価の結果と一致していますので、改善策を職員全員で検討して、更に子ども達の心が安定する環境を提供できるよう努めたいと思います。そして、社会的養護施設の取り組みを社会全体で理解いただき、社会の動きとして、職員数の増員方策を検討していただけると幸いです。
評価結果詳細
PDFファイルを閲覧するためにはAcrobat Readerが必要です。
お持ちでない方は左のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。